「アイス買ってきたぜ。」
俺はテーブルに向かう姫っちの目の前にミントアイスを差し出した。
「あ…ありがと。」
姫っちは驚いた顔をしていた。
俺が姫っちに物を買ってくるのはそんなに珍しいことか?
「スヴェンは?」
「アタッシュケースのメンテナンスだってよ。」
俺は姫っちの向かい側に座りバニラアイスをなめながら答える。
「ふぅん」
「…姫っちって無表情だよなー。」
「そう?」
「なんていうか…。そうだ、笑顔が足りねーんだ。」
「笑顔?」
「そーそー。もっと笑ったほうがいいなっ。顔がかたくなるぜ。」
「…」
「フツーのときでもな、笑うと楽しくなるぜ。」
「……」
「それにな、」
「?」
「喜ぶと思うぜ。特にスヴェンとか。」
「……」
お、雰囲気変わった‥かな?
「トレイン。」
「なんだ?姫っち。」
「がんばってみる。」
やっぱり「スヴェン」の一言は強いぜ。
「ま、受け売りだけどな。」
「何か言った?」
「いーや、何にも(笑)」


サヤが言ってたんだ。
「トレイン君って表情かたいんすよね。もっと笑って笑って。」


あいつはいっつも笑っていたな‥。
「トレイン。」
「んあ?」
「溶けてるよ、アイス。」
「のわ──!!」

慌てふためくトレインを見て、イヴはつぶやいた。
「トレインはおちゃらけすぎだと思う」










ほのぼのなんかなぁ?
なんか思ってるのと違うものになってしまった。
けれど書きたかったところは全部書いた。
アイスとかサヤの受け売りとかおちゃらけすぎとか。

最近黒猫読んでないからな〜‥トレインの喋り方に四苦八苦した。
作成日:2005.06.22
金籠収録:2009.07.26