アンナの独断と偏見で葉たちはファウスト[世を仲間に迎えた。
しかし―
「竜、どうしたんだ?」
竜ノ介はうかない顔である。
「ダンナ、いや、女将が決めたことだから仕方ねぇが…俺としては、なんていうか…可愛い子が…。」
「何言ってるのよ。」
突然割り込んできたアンナに、二人は驚いて飛び上がった。
「あたしの人選がおかしいって言うの?」
「い、いや、ふんばり温泉の将来を見越したいい選択だと思うぞ。」
「そ…そうですぜ。別にもっと可愛い子がよかったなんてことは…」
「………」
しばし沈黙が流れる。
「な…何言うんよ!?」
「すっ、すいやせん!」
「要するに、好みの子を入れてほしかったワケ?」
「いっ、いやそういうワケぢゃ…」
二人して首を横に振る。特に葉はとばっちりを受けまいと必死である。
しかし、鬼パンチは無情にも繰り出される。しかも葉に対してだけ。
竜に来たのはこんな言葉だった。
「自分の好みを思い出しなさいよ。」
梅宮竜ノ介の好み
美人
純真無垢
メラ萌え
男でもいいから
可愛げのある天然
・
・
・
ファウスト[世
ビジュアル系
純粋
素肌に白衣(萌)
男だが
天然
「…………………………」
竜は絶句した。
そして心のなかで叫んだ。
「そりゃ盲点だーー!!!!」
終わっとけ(笑)
万辞苑で竜の好みを見た時に思いました。
「ファウスト君やんけーーー!!!!!!」
で、できあがったのがこれ。
マンキンで桃太郎パロディ(とても出来の悪い)を描いたときに使ったくだらんネタです。
とりあえず主張したかったのでここに書きました。
作成日:2004.07.18
金籠収録:2009.07.26