月曜。
石川は学校の玄関に立っていた。
毎日、交代で教師が玄関前に立つことになっているのだ。

眠そうな声で「おはよう」と生徒に挨拶する。
校門をくぐる一名の悪魔が目に入り、眠気が飛んでしまった。

清水君が来た。
どんな顔をしたらいい?
普通に挨拶しなきゃ。
平常心、平常心…

と石川がテンパっているうちに清水は玄関へとたどりついた。

そして

「おはようございます。センセ。」
いつもと変わらぬ笑顔で石川に挨拶した。


「お、おぉぉおはよう。。。」
石川の返事はとても不審なものだったろう。









D.C.10(2008).8.2