世界観について

江戸時代+現代が入り交じったファンタジー世界なので時代考証がむちゃくちゃです。
舞台は魔界で住人はすべて悪魔ですが、魔法じみたものはありません。
首都の片隅にある花街を中心に物語は展開していきます。
花街は吉原のように周りを塀と堀に囲まれていますが、街の中になじんでしまっています。
花街の中は地下の飲み屋街状態で、遊廓・遊魔を紹介する茶屋・麻薬を初めさまざまな薬を売る薬師・単なる飯屋(夜はバー)などなどごった煮状態であります。
その中でも目立つ遊廓が「悪魔の穴」です ……遊廓とは本来塀(廓)で囲まれた吉原(花街)のことを指しますが、遊女屋の説明においてどこもかしこも遊女屋と呼んでるので、いっそのこと遊女屋そのものを遊廓と呼ぶことにしました。ここでは女以外も売ってるんだい!ということで。

芸妓とは芸を行う者であり=遊女ではないということ、遊女というと女性のみを指すので、男女を総括する名称として遊魔(ゆま)という語を使わせていただきます。
魔界なので芸妓≒遊女かもしれませんが、遊魔って響きが気に入りまして。
一応男を遊男(ゆなん)、女を遊女(ゆめ)と分けてもおきます(笑)

遊魔には太夫、格子・端・新造のという四つの階級があり、このうち太夫と格子が花魁と呼ばれます。
太夫は極上、格子は上、端は並〜三下…な感じですかね?新造は見習いの遊魔を言います。
新造には留め袖新造、振り袖新造、番頭新造の三種類があり、留め袖は新造としてキャリアが長くなったもの、振り袖は本当の新入り、番頭は遊魔としての任期を終えて芸妓の世話をするものです。
番台に座っている者も番頭と呼ばれますが、それは番頭新造とは別です。
また、新造の下には禿(かむろ)という階級があり、それは幼い遊魔の卵を指します。

遊郭には「まがき」という格子で囲まれた部屋があり、そこで遊魔が客引きをします。客は遊魔を品定め・あるいは冷やかしをします。言うなれば遊魔のショーウインドゥですね。
遊魔も楼主の許可があれば花街内を自由に歩けるので、外で営業している者もいます。

また、ここで働いている男性を「喜助」と呼びます。他の呼称として「若い衆」もありますが、ここは「喜助」で統一。
彼らは遊魔の世話をします。
お使いに行ったり、客から呼ばれたときに傘や荷物を持ったり、郭内の掃除をしたり…つまりは雑用さんです。





先に断っておくことが出てきましたら随時追加いたします。

最終更新D.C.10(2008).10.20