幻水外伝Vol.2の決闘シーン・ザジ視点
情景描写とかすんごく省かれてます。やってない人・忘れてる人にはすんごく不親切です。
緑の衣服を着た男が自分のいる廃教会へと向かって来る。
もちろん、私を殺すために。
民衆派であるラトキエ家に婿入りすることで実権を手に入れるという私の野望はかないませんでしたが、これでもうひとつの野望はかなうでしょう。
階下から銃声が聞こえる…。
「ザジ!」
昔の記憶が舞い上がる。
あれは…私と彼の妹、ユーリとの結婚式の前日でしたか。
実権を握るという野望が切り捨てられ、新たな野望が生まれた日…。
階下の爆発音に私の意識は無理矢理現実に戻される。
「やっと来ましたね…ナッシュ」
私たちは無言で…彼は手にしている双蛇剣を、私は掌にしのばせた小銃を、お互いへと向けた。
彼を殺せば私の復讐は終わる。
胸の奥から喜びと憎しみが入り交じった感情が沸き上がる。
私は彼に向かって引き金を引いた
私は彼にまくしたてていた。
「多くの物を奪ってやろう!」
殺してやる…
「あなたを殺すことで私の野望は完成する…」
とうとう私は彼を追い詰めた。
屋根に手をかけ、宙ぶらの状態になった彼に照準を合わせる。
彼の美しい緑の瞳に私が映る。
この状態では…殺せない…
私は彼の左肩を撃ち抜いた。
廃教会の屋根上から地面までは距離がある。
着地に失敗すれば骨は砕け、首はねじれ、頭は潰れ、醜い死体が出来上がるでしょう。
まぁ、彼に限ってそれは無いでしょうが。
地面へ降り立つと案の定彼は生きていました。
ヴァイスのみをかまえたところを見ると、左手は使えないようですね。
私は勝利を確信しながら、彼にとどめをさすために向かっていった。
右手しか使えないというのに彼はしぶとい。
幾度か剣戟を交えた末、双蛇剣の片割れ・ヴァイスが彼の手を離れ地面へ突き刺さった。
彼はまだ剣を手にしていますが、傷ついた左肩では振るうことは不可能。
私は彼を殺そうとした。
ドスッ
私の腹部をシュバルツが貫いた。
左腕は使えなかったはずでは…?…騙されましたね…完全に。
あの時、死体が破損することを恐れて殺さなかったことが災いしましたか…。
あなたは私が殺そうとする本当の理由を知らないでしょうね。
私が欲しかったのは、実権、ユーリ、そしてあなたなんですよ。
テニハイラナケレバシタイダケデモ
まさしく駄文。外伝vol.2やって思いついた。
ザジ→ナッシュ。
屋根で戦ってる時になんでとどめささないんだよ!!って(笑)
ページ移動の際にちょこっと手直ししたものの、やってない人・忘れてる人には不親切な文体は直ってません。
何を隠そう、私も忘れておるのです。
手直しに当たって…
「双蛇剣」を「そうじゃけん」で変換しようとしたら
「ほうじゃけん」とうっていた‥
どこの方言ですかーーーーー!!!!
作成日:2005.02.23
金籠収録:2009.08.01